UI銀行の口座を開設したので使い勝手やら感想やら

UI銀行は、今年1月に誕生したネット専業銀行。東京の地銀であるきらぼし銀行を運営するきらぼしFGの別ブランドです。

ポイントサイトを眺めていたら、定期預金利率0.20%というなかなかよさげな条件の銀行があったので、試しに開設してみた、というのが経緯です。

※1 本記事は2022年6月上旬時点での内容です。今後サービス拡充するそうなので、よりよく変わっていくかもしれません。
※2 筆者は関西の人間です。

先に結論だけ

筆者の感想

・ 貯蓄専用銀行として、特に短期の利率は悪くない
・ 入出金周りはかなり難あり
・ 単体でメインバンクとして使うのは厳しい
・ きらぼし銀行の口座とセットで持つと化けるかもしれない
・ アプリは正直使いにくい

できること

預金関連

2022.06現在、普通・定期の預け入れが可能です。

普通預金の利率は0.10%、定期預金の利率は1〜6ヶ月が0.12、1〜5年が0.20%です。

長期だとオリックス銀行やSBJ銀行の方が利息は多くなりますが、短期でお金を転がしておくには魅力的な利率ではないでしょうか。

入出金

ATMによる入出金

セブン銀行と、系列のきらぼし銀行のATMで入出金ができます。

預入はいつでも無料、引出はセブン銀行ATMは一定回数無料・きらぼし銀行ATMは平日8:45〜18:00の間なら常に無料です。

振込・振替による出金

UI銀行間の振替は無料です。また、きらぼし銀行宛の振込は無料です(ちなみに、きらぼし銀行からUI銀行への振り込みも無料です)。

他行への振込は、ステージに応じて一定回数無料です。その後も86円となかなか良心的です。

できないこと

預金関連

定期預金を担保とした当座貸越はできません。

ネットバンクだとありがちな、定期積立・外貨預金もありません。

入出金関連

セブン銀行ときらぼし銀行ATM以外での入出金はできないようです。きらぼし銀行とATM相互無料開放をしている首都圏の銀行ATMも使えません。

海外送金はできません。ただし、WISE Transfer等を利用すれば可能です。
海外からの送金を受け取るためのSWIFTコードもありません。また、現状WISEとPayPalは受取口座に指定できません。

また、今のところ自動引落口座に指定はできないようです。

ペイジーも使えないので公共料金の支払いもできません。

ステージ

UIプラス

楽天銀行の「ハッピープログラム」や新生銀行の「新生ステップアッププログラム」のような、ネットバンクにありがちなやつです。

ステージは5段階で、UI銀行単体で使っている場合、1〜4のステージに応じて他行振込手数料・ATM出金手数料が15回/月まで無料になります。

きらぼし銀行の口座を持っているとより優遇され、2〜5のステージに応じて他行振込手数料・ATM出金手数料が最大20回/月まで無料になります。

システム

システムはSBJ銀行(韓国・新韓銀行グループ)と同じシステムです。SBJ銀行はパソコンのブラウザからも使えますが、UI銀行はスマートフォンアプリしか提供されていません。
(筆者の感想としては、正直アプリは使いにくいです…)

立ち上げると次のような画面になるのですが、

口座開設ボタンを使用するのは最初の1回きりなのに、こんなにでかい必要あるんでしょうか。一度でもログインしたことがあれば、それを記憶しておいてさっさとログインさせて欲しいです。

加えて、パスワードの入力はソフトウェアキーボードが強制されていて、パスワード管理ツールやブラウザ記憶の類いが使えません。必然的に覚えやすいパスワードを使用することになるのでセキュリティが甘くなる気がするのですが…

ホーム画面はこんな感じ。

まだできることが少ないので、かなりシンプルなホーム画面です。

ちなみにきらぼし銀行のホーム画面はこんな感じ。

キャッシュカードなしでセブン銀行のATMを利用できる「スマホATM」がきらぼし銀行では利用可能です。スマホで完結を謳うUI銀行は使えません。というかなんで同じシステムを入れなかったんだろう…

メインバンクになり得るか

UI銀行単体では厳しい

引き落としにもペイジーも使えないので、クレジットカードの利用代金も公共料金も支払えません。メインバンクにするには相当厳しいです。
また、コンビニATMも関西だとローソン銀行、北海道だとセイコーマート(りそな系ATM)の方が強いですし、地方だと地銀とJAしかATMを置いていないところも多いので、地域によっては普段の貯金箱としても厳しいです。

きらぼし銀行をメインバンクにするならアリ

系列のきらぼし銀行は東京の地銀なので、Web口振、押印を伴う自動振込依頼書、公共料金の支払い等全て利用できます。
そして、きらぼし銀行とUI銀行間は振込手数料がかかりません。

そこで、きらぼし銀行をメインバンクにし、給与の受け取りや支払いに使い、余剰の資金はUI銀行に移せば、利便性も高金利も享受できます。

アメリカだと、日常の小切手を使う「Checking Account(当座預金)」と、資金を貯めておく「Saving Account(普通預金)」が分かれていますが、そんなイメージです。

ネット専業銀行は全体的に引き落としに弱いので、両方持って使い分けできるのは強みだと思います。

とはいえ、きらぼし銀行の口座は同行の営業エリアに住んでいるか、通勤・通学していないと開設できません。首都圏在住者に限って有効な方法でしょう。

類似他行との比較

みんなの銀行(ふくおかFG)

地銀発祥ネット銀行のはしりです。といっても6ヶ月ほど先輩、という程度ですが。

UI銀行と比べ、有料プランの会員であれば当座貸越が可能です。引き落としは非対応です。

ふくおかFG傘下の福岡銀行・十八親和銀行・熊本銀行からみんなの銀行への振込は無料ですが、逆は有料です。系列の銀行をメインバンクにして、という使い方も難しそうです。

新生銀行

ネット銀行を標榜しながら実店舗があるタイプの銀行。ATM手数料無料、他行振込無料など、開業当時としては斬新なシステムが人気でしたが、近年の経営不振でサービスは縮小傾向にあります。

公共料金以外の支払いに対応しています。筆者は10年ぐらいメインバンクにしていました。

東京スター銀行

反対に、第二地銀がネット銀行として全国展開しているタイプの銀行。給与受け取りで普通預金利率0.10%、全国の金融機関のATMでの出金月3回無料、他行振込8回/月無料など、個人向けサービスが充実しています。

Webとテレホンバンクでほぼ全ての取引が完結し、引き落としにも対応しているので、メインバンクになり得ると思います。

総括

UI銀行は、低金利の現代で見ると高めの利率が魅力です。
普通預金と定期預金、一部ATMでの入出金、振込という、銀行として最低限の機能は備えています。利用可能ATMの拡大や、アプリの使い勝手など改良の余地は多数ありそうです。
引き落とし非対応なので、メインバンクとしての使用は厳しそうですが、系列のきらぼし銀行と組み合わせて使うなら便利に使えるはずです。

ネット銀行と言いつつ、基本的にきらぼし銀行の営業エリアでの利用を想定している印象です。

とはいえ、旧八千代銀行のインターネット支店を復活させるのではなく、別ブランドとして立ち上げられていることには意図があるはずです。今後本格的な全国展開があるかもしれませんし、金利を享受しながら注目しておきましょう。

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