「クロネコ延長保証」を利用してキヤノンのプリンタを修理に出した話

Canon TS8030が壊れました。

保証期間内を含め、これで3回目の修理です。さすがに壊れすぎじゃ…

2020.03.15 Update: 5回目になりました。

うちは即売会用の音楽CDの生産など、プリンタを酷使する環境なので、おそらく本体が壊れやすいわけではなく、使い方の問題です。ですので、こうなることを見越して「クロネコ延長保証」に加入していました。
保証つけたはいいけど修理ってどんな感じなんだろう、と思われる方もいるかと思い、顛末を書いてみます。

顛末

  1. まずクロネコに電話
    クロネコ延長保証窓口に電話します。保証加入番号とトラブルの詳細を伝えると、免責事項の説明と、引き取り日の確認があります。その後、修理に必要な書類をメールで送ってくれます。
  2. 自分で梱包
    梱包資材を自分で用意し、自分で梱包します。
    インクは必ずつけたままにします。インクを取り外して送るとキヤノンに修理を拒否されます。
    1で受け取った書類を印刷して同梱します。
  3. 取りに来てくれる
    さすがクロネコの保証というところで、ヤマト運輸が取りに来てくれます。往復送料もヤマト持ちです。
  4. ひたすら待つ
    延長保証による修理は次のような手順を踏むため、キヤノンに直接修理に出すよりも倍ほど期間がかかります。・ 本体はまず、クロネコ延長保証を請け負っているSOMPOワランティ(以下SOMPO)の受付窓口に送られます。
    ・ SOMPOが同梱した書類を確認し、修理依頼書を作成します。そこから本体がキヤノンの茨城修理センターに送られます。
    ・ キヤノンからSOMPOに見積もりが送られます。SOMPOは、保証上限以下かどうかを確認し、修理を行う旨をキヤノンに伝えます。
    ・ キヤノンで修理が行われます。各部点検を含め、1週間ほどかかります。
    ・ キヤノンからSOMPOへ修理代金が請求され、支払いが行われます。
    ・ 本体がキヤノンからSOMPOへ返却されます。
    ・ 本体がSOMPOから依頼主の手元に返却されます。私の場合は、11/3に修理に出し、5日にSOMPOに到着。9日にキヤノンから見積もりが届き、12日に修理完了、点検を経て、21日に手元に戻って来ました。
    この間、クロネコ・SOMPO・キヤノンからの連絡は一切ありませんが、クロネコ延長保証窓口に電話すると経過を教えてくれます。部品が2つほど交換され、12000円ほど発生したようですが、購入金額内だったので全額補償されました。

延長保証のすすめ

キヤノンのプリンタのプリントヘッド(インクが出る部分)は実は消耗品で、2009年頃まではオンラインストアで6000円ぐらいで交換部品として販売されていました。耐久性自体はあまり変わっていない気がするのですが、現在は修理扱いで、一律料金がかかるようになりました。TS8030の場合、一律料金は14,040円です(販売店経由で修理に出すとこの限りではありません)。
この料金を払うなら、1年保証付きで新しいプリンタを買っても大差ありません。

販売店によりますが、2000円ほどで延長保証に加入できるので、用意されている場合は加入することをおすすめします。

おすすめは「クロネコ延長保証」か「ノジマ延長保証」です。
理由は「往復送料も向こうが持ってくれる」から。プリンタは大きいので、120〜140サイズ程度になり、意外と送料がかかってきます。この2社の場合、梱包さえ自分で行えば、送料は向こうが負担してくれます。

2社の違いは次の通り。一長一短あるので、価格によって選ぶのがよいでしょう。

  • クロネコ延長保証
    主にネットショップなどで加入できる延長保証。料金は店舗によるがやや高め。特徴
    ・ 保証はメーカー保証が切れるタイミングから開始。保証上限は購入金額まで。単一の修理で保証上限を超えない限り、何度でも修理が可能(目減りしない)。
    ・ 修理の際は、メールか電話で連絡。メールのレスポンスは遅いので電話した方が早い。
    ・ ヤマトが家まで取りに来てくれる。注意事項
    ・ メーカーで不具合が再現しなかった場合、あるいは保証対象の修理ではなかった場合は、修理代実費に加え、キャンセル料として5000円が請求される。
    ・ 上限を超えた場合は、購入金額までで購入できる同等品をクロネコ延長保証が選び、代替品として提供される。カカクコムの一番安いところで買ってくれるらしいが、代替品を自分で選んだり、差額を負担して上位機種を買うといったことはできない。保証はそこで終了となり、代替品に延長保証をつけることはできない。
    ・ 商品入れ替え時期などで、本体が修理料金よりも安い場合は修理が行えない可能性が高い。

    例) 一律修理代金が14,300円のプリンタを13,000円で買った場合、1回目の修理で代替品が提供されて保証が終わってしまう。敢えて一律修理料金よりもちょっと高い、15,000円ぐらいで売っている店で買う、といった小細工が必要。

     

  • ノジマ延長保証
    ノジマ電機、ノジマオンラインで加入できる、量販店の延長保証。料金は安い。使ってみました。体験談はこちら

    特徴
    ・ 保証はメーカー保証が切れるタイミングから開始。保証上限は購入金額の80%からスタートし、3年目は70%、4年目は60%と残存価値に伴って目減りしていく。保証上限内なら、単一の修理で保証上限を超えない限り、何度でも修理が可能。
    ・ 修理の際は、お問い合わせフォームからメールを送ると、佐川急便の宅配伝票が送られてくる。営業時間内なら数分でメールが返ってくるのでとても信頼できる。送料は往復ノジマ持ち。
    ・ 上限を超えた場合は、ノジマで使えるクーポン券が保証上限分もらえる。このクーポンを使って、新しい製品を自分で選んで買うことができる。差額を払って上位機種にすることもできるし、再度延長保証に加入することも可能。

    注意事項
    ・ 上限が目減りするので、購入価格と修理代金のバランスを考えないと、一度も修理できないままクーポンが発行されて終了してしまう。

    例) 一律修理代金が14,040円のプリンタを16,020円で買った場合、2年目の保証上限は80%の12,816円となり、その時点でクーポンが発行されて保証が終わる。

    ・ ノジマオンラインで購入した場合、ノジマ店舗が近くにある場合も店頭持ち込みはできないようで、必ず送付による修理となる模様。

クロネコ延長保証を迷っている方、新たにプリンタを購入される方の参考になれば幸いです。

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